2021/06/07 17:49
先日発売したLAST RESORT ABをゲットして約1ヶ月ほど経ったので履いてみてのレビューを書いてみようと思います。
僕は板の感覚が分かり易い方が好みなので、ボテッとしたシューズよりもスタイリッシュでシンプルなシューズの方が好きなのと、
Polar Skate Co.を手掛けるポンタスとアートディレクターのサミがタッグを組み、ずっと挑戦したかったシューズブランドを立ち上げたと聞いてLRABは相当キニナリまっくていました。
機能性と同じくらい重要なデザイン性。まさしくシンプルイズベストでありそうでなかったモダンな仕上がり、そしてカラーバリエーションのセンスの良さに一目惚れ。
そんな中僕がチョイスしたのは、VM001のUS8,5(日本サイズで言う6,5)色はオリーブ。
約1ヶ月でザ・スケシューという汚れ具合に。
このモデルは写真を見てもわかる通りスエードオンリーで作られているため、とにかく足への馴染みが凄くいい!
スエードは伸びる性質があるため、自分の足のサイズジャストを選んでもらうことで、最初は圧迫感や人によっては少し痛いなぁと
感じるかもしれませんが、履いていくうちに驚くほど足に馴染みます。
新品に比べ横幅が伸びているのがわかると思います。
僕も最初は足の甲が広いのでソール部分が足(ちょうど小指あたり)を圧迫しており、少し違和感を感じていたのですが、履いていくうちに
圧迫感もなくなり完全に足にフィットしてきました。足の甲が広い僕にとっては自分の足に馴染んでくれるシューズっていうのはすごくありがたいポイントです!
特にスケートシューズはどうしてもゴツくないがちで、自分の足に完璧にフィットするシューズに出会うのはなかなか難しいのですが、
LRABのようにスエードオンリーのものだといろいろな足にフィットしてくれます。
また余計なオーリーカードがない分、足の指の曲げ伸ばしや板の感覚がわかりやすく、ボードコントロールもしやすいです。使用している
スエード自体もVANSなどに比べ、かなり肉厚な気がします。また、オーリー消耗部には二重ステッチで加工されているのですが、ストレスを感じさせることがなく、ハードなスケートライフにもめげないタフな仕上がりです。
バルカナイズドソール(ソールとシューズ本体をラバーでぐるっと一周巻きつけて固定する製造方法)ですが、ソールとシューズ本体の接着が
驚くほど丁寧かつ強力で驚きました。
1ヶ月も履けば大体曲げ伸ばしする部分から接着が取れてくるのに対し、全く取れずにしっかりとくっついたままです。
ソールのグリップ力も強すぎず、弱すぎずで微妙な塩梅が素晴らしい。
オールスエード&バルカナイズドソールの欠点であった耐久性をここまで高い水準まで持ってきて、新たなネオクラシックシューズを生み出したと思います。
ここ数年で一気にナイキやアディダスをはじめとするビックカンパニーたちが挙ってスケート業界に進出し、最先端の技術で我々を驚かせてくれる時代になりました。そんな中に突如として現れた本物のスケーターたちによるスモールカンパニー。
どちらがいいというにはなんとも言えませんが、個人的にLRABからはアナログでノスタルジックな根本的スケートコミュニティというものを改めて提示してくれる気がします。
http://hiddenchampion.jp/last-resort-ab
毎号フリーとは思えない内容で愛読者も多いと思いますHIDDENにて、LRABの誕生秘話やこれからのビジョンについてのインタビュー記事